エルテラ+バドレックス
はじめに
とっきぃと申します。剣盾のダブルバトルを昨年9月ごろから始めたのですが、今回自己最高の最終512位を達成したパーティを紹介します。
構築経緯
伝説環境が始まって、新ポケモンのバドレックス(黒馬上の姿)と一緒に戦っていたのですがなかなか思うようにバドレックスを活躍させることができませんでした。その理由として、
・C165の火力といえども相手のポケモンがアストラルビットを1発は耐えてくる。
・どこからでも悪技、ゴースト技が飛んでくる。
という点が挙げられます。そのパーティは攻撃力をバドレックスに依存していたこともあり、バドレックスが志半ばで倒れてしまうとそのまま押し負けてしまいます。かといって気合の襷で1発耐えるという方針も肝心のバドレックスの火力が落ちてエース構築として分不相応になるので採用できませんでした。かくして初期のパーティは解散となりました。
そんな折、ランクバトルでテラキオンと組んだバドレックスと出会います。先発に出てきたエルフーン+バドレックスに対してこちらはガオガエン とスカーフジュラルドンを選出し、相手のバドレックスを倒します。すると裏からテラキオンが出てくるではありませんか!エルフーンの袋叩きを止める術は何もありません。僕はそこで負けを確信しました(袋叩きがなかったので勝った)
この対戦の後叩きの入ったエルテラバドレックスを回してみたところ、かなり強かったので喰い断さん(喰い断ch - YouTube)の構築診断に出してみることに。曰くエルテラとバドレックスのイージーウィンだけで目標の最高順位更新が目指せるらしいので、その二軸に特化させました。
コンセプト
黒バドレックスとテラキオン軸の叩きのうち、どちらかを通して勝利を目指していくパーティです。
黒バドレックスは強力な範囲アタッカーですが、環境のほとんどのパーティにはこの子の対策用にあく・ゴースト技が採用されており、無警戒にバドレックスを動かすとすぐに倒されてしまいます。なのでバドレックスを採用するパーティにはこれらの技に怯えずに済むような工夫が求められます。
本構築では後ろにテラキオンというもう1体のエースを据えることで、バドレックスが1撃で倒されても大丈夫なようにしています。
具体的には初手にエルフーン+黒バドレックス、裏にテラキオンを選出し、最初のターンは手助け+アストラルビットまたは追い風+アストラルビットを選択していきます。バドレックスが倒れてしまう時、多くの場合相手の場には少なくとも1匹テラキオンに対して打点のないポケモンがいるのでそいつを放置しながら叩き+ダイマックス技を押していくことで優位を築いていけます。もちろんバドレックスが相手を倒して場に残った場合はもう止まりません。
残りの3匹には汎用的なスイーパーかつカイオーガ軸のメタになるレジエレキ、叩きの展開を強化するドラパルト、先制技を無効化しつつバドレックスの強化ができ、悪タイプへの打点も持てるカプ・テテフを採用しました。
パーティ紹介
バドレックス
臆病CS252D4(175--100-217-121-222)@こだわりメガネ
(アストラルビット/ワイドフォース/はかいこうせん/マッドショット)
構築のエースその1。手助けとメガネを合わせることで最初から高威力のアストラルビットを放つことができます。ダイマックスは基本的には切りませんが、ダイアタックを打ちたいときや相手の攻撃を1発耐えられる時には有効なので選択肢としては残しておきます。
普通は相手の先発の片方がバドレックスに強かった場合慎重な立ち回りが要求されるものですが、本構築ではテラキオンが後ろに控えているのでそういった場面でも積極的に行動することが可能です。
命の玉ではなくメガネを採用している理由はアストラルビットの火力上昇を重視したからで、特にH振りのディアルガやパルキアへの乱数が変わるので(それぞれ18.75%→93.75%と確定2発→37.5%)耐久のあるポケモンのこの指+トリックルームに対抗しやすくなります。
命の玉はダイマックスした時に有用なので非常に強力な持ち物です。採用する場合バドレックス自身に耐久振りしたりこの指とまれをパーティに採用したりするとよいと思います。
エルフーン
臆病DS252H4(136-*-105-* 127-184)@メンタルハーブ
(ふくろだたき/てだすけ/おいかぜ/アンコール)
エルフーンとバドレックスのサポート役。Dに振ることで無振ガオガエンクラスのねこだましとカイオーガのしずく潮吹きを確定で耐えます。(最大ダメージ130) 袋叩きと手助けは採用理由から確定で、テラキオンの素早さ補強のために追い風も採用したいです。
残りの1枠について、今回はアンコールを採用しました。ダイマックスすることでアンコールが解除される今世代では採用率が低いこの技ですが、トリックルームを返したりまもるを使ったポケモンを機能停止にしたりと十分活躍してくれました。特にこのパーティにおいては先発のトリル役が大ダメージを負ってダイマックスを躊躇することやエルフーンがひたすら放置されて最終盤面まで残りやすいことが要因となってよく刺さったのだと思われます。他に候補であったのがムーンフォース、マジカルシャイン、わたほうし、ミストフィールド、あまえる辺りです。
もちものは挑発を重く見てメンタルハーブにしました。初手で一掃されることを防ぐために気合のタスキを持たせても良いかもしれません。
テラキオン
陽気H180A132S196(189-166-110-*-110-168)@いのちのたま
構築のエースその2。基本的にバドレックスの裏から死に出してダイマックスします。相手先発にテラキオンへの打点がなければ交代出しから袋叩きすることも。
調整意図は玉ダメージ最小と100属抜きです。
バドレックスが倒れた後の叩きは3回しかないので、通常の叩きより火力は控えめになる。バドレックスが与えたダメージと合わせて相手の突破を狙いましょう。
後発に出てきやすいザシアンに対抗するために、このパーティでは素早さ操作をする必要があります。仮にリリバのみを持たせるとして、陽気ザシアンのきょじゅうざんは今の耐久では43.75%の乱数1発になります。ダイマックス前のエルフーンの袋叩きと合わせて確定耐えさせるためには180-84または252-36ほどHBに振る必要があります。ドラパルトの叩きやいじっぱりザシアン、相手からの削りを考えると耐える方針で安定させるには後発に威嚇を持ったポケモンを控えさせるべきでしょう。
レジエレキ
臆病CS252D4(155-*-70-152-71-277)@こだわりスカーフ
(かみなり/エレキネット/エレキボール/ボルトチェンジ)
スイーパーとカイオーガのメタを兼任します。追い風下であってもカイオーガの上をとって雷でワンパンを狙えます。また、エレキネットによる素早さ操作もテラキオンと相性がいいです。
スイーパーとしては相手に地面タイプがいないかレジエレキを出すまでに倒せていればとても強いです。使用率最上位のランドロスに関してはテラキオンの前に出てくるので叩きダイロックで倒しにいくとよいです。
ドラパルト
陽気AS252D4(163-172-95-*-96-213)@きあいのタスキ
(ふくろだたき/ふいうち/ドラゴンアロー/てだすけ)
主に先発から袋叩きをしていくときの叩き要因です。叩きが刺さっている時にしか基本選出しないので選出率は低めです。副次的な効果としてタスキも含めてバドレックスをワンパンすることができるのですが、倒した後相手側のバドレックス対策の起点になってしまうため勝率は良くないです。
カプ・テテフ
ひかえめH236B4C156D68S44(175-*-96-187-144-121)@とつげきチョッキ
(しぜんのいかり/サイコショック/ムーンフォース/マジカルシャイン)
サイコフィールドの展開要因にして、悪タイプへの打点を持ったポケモンです。バドレックス+テテフで選出した時はテテフが攻撃できるのでテラキオンが出落ちしてもなんとかなり、通常選出よりテラキオンの交換出しが安定します。叩けはしませんが。
選出
先発エルフーン+バドレックス・後発テラキオン+カプ・テテフorレジエレキ
基本となる並び。特に理由がなければこの選出をします。別の選出をしていて負けが混んだ時は初心に帰ってこの選出にすると基本勝てました。(レートが下がっているので)
以下の選出はドラパルトとエルフーンを同時選出しないように選びます。
先発カプテテフ+バドレックス
エスパー 技を通せるときにワイドフォースを撃つこと、悪タイプが多い時にテラキオンの交換出しを決めること、バドレックスの攻撃+テテフのダイサイコで相手のトリルを止めることを目的として選出します。
先発レジエレキ+バドレックス
エレキネットとアストラルビットを重ねて指+ミミッキュのトリルを止めたり、雨パのトルネオーガを倒すために出します。
先発ドラパルト+テラキオン
叩きで相手を殲滅できそうなときやポリ2がいる時に考えます。とはいえポリゴン2は後発から出てきたるするし...
先発ドラパルト+エルフーン
対バドレックスで出しました。バドレックスは倒せたものの、それ以降が弱かったです。
苦手なポケモン
- ポリゴン2
バドレックスの前で平然とトリルを決めてきます。Dが厚い個体ならバドレックス+テテフの集中も耐えてくるし、ガチトリルパのトリルは止まらなかった時点で負けるので本当に困る。
そういやこのパーティ全国ダブルのバナコーポリ2に弱いなって思っていたらバナコーポリ2(伝説なし)に当たって負けました。
防御が高く、ダイマックスされるとメガネアストラルビット+テラキオンでは押し切ることができません。とはいえ隣によくいるフシギバナのせいで手助けを押すわけにもいかず毎回困っていました。
- バドレックス
バドレックスミラーはいかにしてバドレックスを通すか/通させないかが重要になってきます。大抵のバドレックス構築はバドレックスを保護する方針で組まれているのに対しこちらは倒されるスタンスなので相性が悪いです。
- etc.
総括
伝説ポケモンがあっけなく出落ちするので勝率以上に心にきました。バド様には本当に悪いことをしました。
次はもっと伝説ポケモンを大事にしてあげたいですね。