(なみのり杯最終19位)ピッピシャンデラ
バルドルさん(twitter:@barudoru)主催の第2回なみのり杯に参加しました。
使用したポケモン
シャンデラ・ピッピ・コータス・ランドロス・ゴリランダー・ウーラオス
構築の流れ
シリーズ8の終了1週間前ごろにピッピ+禁止伝説の並びを試してみたところ、とても強くてびっくり。私はネクロズマを使っていたのだが、考察量が全然足りていないにも関わらず最終600位台と過去2番目の結果を叩き出すことができた。
このネクロズマの強さを分析してみると、
・火力が高く、ピッピを守らせることで盤面に維持できる
・耐久が高く、ちょっとやそっとでは倒れない
・中速で普通の場でも動け、不意のトリックルームが刺さる
という感じ。なかでもトリックルームの存在は大きく、トリル耐性のない相手はこの指トリルからコータスを出すだけで簡単に勝てるし、一方でトリルしない展開が本領なので相手がトリックルームを警戒してネクロズマに猫騙しや挑発をしてくる場合も有利が取りやすい。さらにダイマックス終了後の詰め筋としても機能した。
そこで、全国ダブルでこの構築の再現をしようと思ったのだが、ネクロズマの強さの3要素をすべて満たしているポケモンはさすがにいない。そこで火力がある中速のトリル使いに絞って探してみたところ、ガラルフリーザー、ポリゴンz、シャンデラ、ウツロイドあたりが該当した。このうちポリゴンzとシャンデラを試してみたところ、シャンデラは倒されない程度の弱点技をよくくらうということに気づいたので弱点保険を持たせて採用することにした。
使用構築
ピッピ(フレンドガード)@しんかのきせき てれやH236B252D20(ミント使い忘れ)
まもる・てだすけ・こごえるかぜ・このゆびとまれ
Hの実数値は175で16n-1となる。特性のフレンドガードで隣のポケモンの耐久を上げることができるポケモン。
場に残っていること自体に価値があるのでまもる、味方が相手を倒せれば並びを維持しやすいので火力補強のためのてだすけ、ラストに残っても仕方ないので相手に無視させないためのこの指とまれまでは確定で残り1枠にはパーティに不足している素早さ操作として凍える風を採用した。
この指止まれを使うタイミングは重要で、ダイマックス時のHP上昇とフレンドガードを効果的に使うために序盤に使うことは避けたい。ピッピが狙われそうなときはまもる、素早さ関係の逆転を狙いたいときやタスキを削りたいときはこごえるかぜ、味方の突破力を上げたいときはてだすけという風に立ち回っていこう。
シャンデラ(すりぬけ)@じゃくてんほけん ひかえめH252B60C196
Cは11n。本家とくこうお化け。
技は採用理由からトリックルーム、呼ぶ水、岩、地面タイプへの打点としてエナジーボール、タイプ一致かつダイホロウのBダウンがおいしいシャドーボール、炎技の中から範囲攻撃で連発できるねっぷうを選択した。
自身で弱点保険を発動させるルートは用意していないが、弱保コンボを目的としたじならし・ぶんまわす・なみのり、範囲でシャンデラを狙うだくりゅう・じしん・いわなだれ・バークアウト、Dを上げるダイアース、天候を変えるダイストリーム、ダイロックなど、ありとあらゆる弱点技が飛んでくるので保険はよく発動する。
ダイマックスする場合は相手によってダイホロウを残しつつ後発の物理ポケモンで詰めていくルートかコータスに強いポケモンを倒してメガネふんかやねっぷうで詰めていくルートを狙う。
相手のトリル耐性が薄ければこの指とまれを押しつつトリルを展開していくのもあり。
コータス(ひでり)@こだわりメガネ れいせいHC(最遅)
ふんか・ねっぷう・ソーラービーム・だいちのちから
ふんかマン。トリルがなくても強い。
炎タイプに強いポケモンをシャンデラとのマッチアップで消耗させてコータスを止められなくするというのが1つの大きな狙い。いわゆる役割集中。天候を取る動きもできるが過信は禁物。
ランドロス(いかく)@いのちのたま いじっぱりHA
この子のおかげで構築として成り立っている。重い砂パやランドロスをはじめ、相手の物理ポケモン全般にいかくを撒きつつ高いパワーでサブエースをこなすエリートポケモン。
技はメインウェポンのじしん、ダイジェットの媒介であるそらをとぶ、飛行ポケモンへの打点としてのいわなだれに加えていかく撒きやかげふみ対策などで立ち回りに柔軟性が生まれるとんぼ返りを採用した。この枠の候補としてまもるがあるが、ピッピの隣にいる都合で攻撃しないと仕方ないので採用していない。
ゴリランダー(グラスメイカー)@とつげきチョッキ いじっぱりHD
グラススライダー・はたきおとす・10まんばりき・ねこだまし
重めの水タイプに対して睨みをきかす。D振りとつげきチョッキなのでダイマックスを切ると特殊ポケモン全般と殴り合える。
技はゴリランダーの生命線グラススライダー、ダイアースが非常に強力な地面技までは確定で入るが残り2枠が決まりきらなかった。はたきおとすは対ポリゴン2でしか活躍しなかったしねこだましは大会中1度も使用しなかった。努力値もAに割くことでカプ・レヒレやドラパタンザンなどにより強くなるので改良の余地が大きいポケモン。
あんこくきょうだ・ふいうち・インファイト・まもる
タイマン性能がとても高い。
選出は基本的には先発ピッピ+シャンデラ、後発にランドロス+コータスで炎が全体的に刺さっていないとみたらコータスの枠をウーラオスかゴリランダーを選出する。
また、雨パや砂パのようにタイプの偏りがあってシャンデラが動かせない場合は都度ゴリランダーやランドロスをピッピの隣に並べる。
結果
戦績10勝3敗、最終レート1589で19位でした。
苦手な雨や砂と当たらなくて、ほとんどの試合でピッピ+シャンデラを先発に出せたことが大きかったと思います。トリックルーム封印型で育てていた時期は活躍させてあげられなかったので今回大暴れしてくれて嬉しかったです。
次回以降仲間大会に出るときはレート1600を目標にしていきたいですね。
(JCS使用構築)イベルタルとオーロンゲの反省会
初の公式大会参加でした。強いと思ったんだけどなぁ
構築
イベルタル
おだやかHDS @突撃チョッキ
オーロンゲ
しんちょうHD特化 @くろいめがね
カミツルギ
ようきDS特化 @ノーマルジュエル
アローラガラガラ
しんちょうHAD @ふといほね
ガオガエン
わんぱくHB特化 @オボンのみ
ガブリアス
いじっぱりHA特化 @いのちのたま
ドラゴンクロー・じしん・いわなだれ・まもる
構築
コンセプトはイベルタル+オーロンゲの並びで相手のダイマックスに対抗しつつ後発のダイマでまくっていくというもの。大会前に回していたときにはイベルタルがレジエレキの球130ダイサンダーやWキュレムの球ダイアイス級の打点でも耐えられることもあって特殊相手には広くこの選出が刺さっていた。
後発のダイマックスエースとしてカミツルギを採用した。隣には相性補完が取れてサイドチェンジが使えるガラガラを並べた。
一方で物理主体の相手にはイベルロンゲの並びが機能しづらい。特にザシアン、ボルトロス、ランドロスの3体が入ったパーティは環境にも多く、対策が必至だと感じた。そこでおにびやいかくで物理を強烈にメタるガオガエン とダイドラグーンで殴りながら相手の攻撃を下げられるガブリアスを採用した。
結果 20勝15敗
反省
1.ランドロスが重かった。ザシアン軸に4勝8敗で、そのうちランドロスが入っているパーティには2勝7敗と大幅に負け越してしまった。純粋のランドロスが重いので対物理用のリソースをほぼほぼ対ランドロスに注ぎ込まざるを得ず、後発で完全な状態のザシアンと対峙しなければならないのがどうしようもなかった。氷打点やイベルタルのイカサマ採用など、相手を早く倒す形での対策が必要だった。
2.カイオーガにあまり強くなかった。当初はイベルタルとオーロンゲのWふいうちでカイオーガの潮吹きを無力化する動きがあるのでカイオーガにすこぶる強かったのだが、大会ではカイオーガのダイマックス択が認知され、こちらとしては不意打ち+バークアウトでダイマックスと非ダイマックスを両方見ざるを得なくなってしまった。カミツルギに頑張ってもらうしかない。
3.晴れが苦手、構築云々というよりプレーヤーとして晴れ構築が苦手なのでどうにかしたい。
4.ジガルデ無理
上位プレーヤーの中にイベルタル+後発ダイマックスの形はいたし、トップメタでない伝説の多くに対して互角〜有利に対戦を進められる点は良かった。それだけにメタをもっと上手に貼らないとと思う。
エルテラ+バドレックス
はじめに
とっきぃと申します。剣盾のダブルバトルを昨年9月ごろから始めたのですが、今回自己最高の最終512位を達成したパーティを紹介します。
構築経緯
伝説環境が始まって、新ポケモンのバドレックス(黒馬上の姿)と一緒に戦っていたのですがなかなか思うようにバドレックスを活躍させることができませんでした。その理由として、
・C165の火力といえども相手のポケモンがアストラルビットを1発は耐えてくる。
・どこからでも悪技、ゴースト技が飛んでくる。
という点が挙げられます。そのパーティは攻撃力をバドレックスに依存していたこともあり、バドレックスが志半ばで倒れてしまうとそのまま押し負けてしまいます。かといって気合の襷で1発耐えるという方針も肝心のバドレックスの火力が落ちてエース構築として分不相応になるので採用できませんでした。かくして初期のパーティは解散となりました。
そんな折、ランクバトルでテラキオンと組んだバドレックスと出会います。先発に出てきたエルフーン+バドレックスに対してこちらはガオガエン とスカーフジュラルドンを選出し、相手のバドレックスを倒します。すると裏からテラキオンが出てくるではありませんか!エルフーンの袋叩きを止める術は何もありません。僕はそこで負けを確信しました(袋叩きがなかったので勝った)
この対戦の後叩きの入ったエルテラバドレックスを回してみたところ、かなり強かったので喰い断さん(喰い断ch - YouTube)の構築診断に出してみることに。曰くエルテラとバドレックスのイージーウィンだけで目標の最高順位更新が目指せるらしいので、その二軸に特化させました。
コンセプト
黒バドレックスとテラキオン軸の叩きのうち、どちらかを通して勝利を目指していくパーティです。
黒バドレックスは強力な範囲アタッカーですが、環境のほとんどのパーティにはこの子の対策用にあく・ゴースト技が採用されており、無警戒にバドレックスを動かすとすぐに倒されてしまいます。なのでバドレックスを採用するパーティにはこれらの技に怯えずに済むような工夫が求められます。
本構築では後ろにテラキオンというもう1体のエースを据えることで、バドレックスが1撃で倒されても大丈夫なようにしています。
具体的には初手にエルフーン+黒バドレックス、裏にテラキオンを選出し、最初のターンは手助け+アストラルビットまたは追い風+アストラルビットを選択していきます。バドレックスが倒れてしまう時、多くの場合相手の場には少なくとも1匹テラキオンに対して打点のないポケモンがいるのでそいつを放置しながら叩き+ダイマックス技を押していくことで優位を築いていけます。もちろんバドレックスが相手を倒して場に残った場合はもう止まりません。
残りの3匹には汎用的なスイーパーかつカイオーガ軸のメタになるレジエレキ、叩きの展開を強化するドラパルト、先制技を無効化しつつバドレックスの強化ができ、悪タイプへの打点も持てるカプ・テテフを採用しました。
パーティ紹介
バドレックス
臆病CS252D4(175--100-217-121-222)@こだわりメガネ
(アストラルビット/ワイドフォース/はかいこうせん/マッドショット)
構築のエースその1。手助けとメガネを合わせることで最初から高威力のアストラルビットを放つことができます。ダイマックスは基本的には切りませんが、ダイアタックを打ちたいときや相手の攻撃を1発耐えられる時には有効なので選択肢としては残しておきます。
普通は相手の先発の片方がバドレックスに強かった場合慎重な立ち回りが要求されるものですが、本構築ではテラキオンが後ろに控えているのでそういった場面でも積極的に行動することが可能です。
命の玉ではなくメガネを採用している理由はアストラルビットの火力上昇を重視したからで、特にH振りのディアルガやパルキアへの乱数が変わるので(それぞれ18.75%→93.75%と確定2発→37.5%)耐久のあるポケモンのこの指+トリックルームに対抗しやすくなります。
命の玉はダイマックスした時に有用なので非常に強力な持ち物です。採用する場合バドレックス自身に耐久振りしたりこの指とまれをパーティに採用したりするとよいと思います。
エルフーン
臆病DS252H4(136-*-105-* 127-184)@メンタルハーブ
(ふくろだたき/てだすけ/おいかぜ/アンコール)
エルフーンとバドレックスのサポート役。Dに振ることで無振ガオガエンクラスのねこだましとカイオーガのしずく潮吹きを確定で耐えます。(最大ダメージ130) 袋叩きと手助けは採用理由から確定で、テラキオンの素早さ補強のために追い風も採用したいです。
残りの1枠について、今回はアンコールを採用しました。ダイマックスすることでアンコールが解除される今世代では採用率が低いこの技ですが、トリックルームを返したりまもるを使ったポケモンを機能停止にしたりと十分活躍してくれました。特にこのパーティにおいては先発のトリル役が大ダメージを負ってダイマックスを躊躇することやエルフーンがひたすら放置されて最終盤面まで残りやすいことが要因となってよく刺さったのだと思われます。他に候補であったのがムーンフォース、マジカルシャイン、わたほうし、ミストフィールド、あまえる辺りです。
もちものは挑発を重く見てメンタルハーブにしました。初手で一掃されることを防ぐために気合のタスキを持たせても良いかもしれません。
テラキオン
陽気H180A132S196(189-166-110-*-110-168)@いのちのたま
構築のエースその2。基本的にバドレックスの裏から死に出してダイマックスします。相手先発にテラキオンへの打点がなければ交代出しから袋叩きすることも。
調整意図は玉ダメージ最小と100属抜きです。
バドレックスが倒れた後の叩きは3回しかないので、通常の叩きより火力は控えめになる。バドレックスが与えたダメージと合わせて相手の突破を狙いましょう。
後発に出てきやすいザシアンに対抗するために、このパーティでは素早さ操作をする必要があります。仮にリリバのみを持たせるとして、陽気ザシアンのきょじゅうざんは今の耐久では43.75%の乱数1発になります。ダイマックス前のエルフーンの袋叩きと合わせて確定耐えさせるためには180-84または252-36ほどHBに振る必要があります。ドラパルトの叩きやいじっぱりザシアン、相手からの削りを考えると耐える方針で安定させるには後発に威嚇を持ったポケモンを控えさせるべきでしょう。
レジエレキ
臆病CS252D4(155-*-70-152-71-277)@こだわりスカーフ
(かみなり/エレキネット/エレキボール/ボルトチェンジ)
スイーパーとカイオーガのメタを兼任します。追い風下であってもカイオーガの上をとって雷でワンパンを狙えます。また、エレキネットによる素早さ操作もテラキオンと相性がいいです。
スイーパーとしては相手に地面タイプがいないかレジエレキを出すまでに倒せていればとても強いです。使用率最上位のランドロスに関してはテラキオンの前に出てくるので叩きダイロックで倒しにいくとよいです。
ドラパルト
陽気AS252D4(163-172-95-*-96-213)@きあいのタスキ
(ふくろだたき/ふいうち/ドラゴンアロー/てだすけ)
主に先発から袋叩きをしていくときの叩き要因です。叩きが刺さっている時にしか基本選出しないので選出率は低めです。副次的な効果としてタスキも含めてバドレックスをワンパンすることができるのですが、倒した後相手側のバドレックス対策の起点になってしまうため勝率は良くないです。
カプ・テテフ
ひかえめH236B4C156D68S44(175-*-96-187-144-121)@とつげきチョッキ
(しぜんのいかり/サイコショック/ムーンフォース/マジカルシャイン)
サイコフィールドの展開要因にして、悪タイプへの打点を持ったポケモンです。バドレックス+テテフで選出した時はテテフが攻撃できるのでテラキオンが出落ちしてもなんとかなり、通常選出よりテラキオンの交換出しが安定します。叩けはしませんが。
選出
先発エルフーン+バドレックス・後発テラキオン+カプ・テテフorレジエレキ
基本となる並び。特に理由がなければこの選出をします。別の選出をしていて負けが混んだ時は初心に帰ってこの選出にすると基本勝てました。(レートが下がっているので)
以下の選出はドラパルトとエルフーンを同時選出しないように選びます。
先発カプテテフ+バドレックス
エスパー 技を通せるときにワイドフォースを撃つこと、悪タイプが多い時にテラキオンの交換出しを決めること、バドレックスの攻撃+テテフのダイサイコで相手のトリルを止めることを目的として選出します。
先発レジエレキ+バドレックス
エレキネットとアストラルビットを重ねて指+ミミッキュのトリルを止めたり、雨パのトルネオーガを倒すために出します。
先発ドラパルト+テラキオン
叩きで相手を殲滅できそうなときやポリ2がいる時に考えます。とはいえポリゴン2は後発から出てきたるするし...
先発ドラパルト+エルフーン
対バドレックスで出しました。バドレックスは倒せたものの、それ以降が弱かったです。
苦手なポケモン
- ポリゴン2
バドレックスの前で平然とトリルを決めてきます。Dが厚い個体ならバドレックス+テテフの集中も耐えてくるし、ガチトリルパのトリルは止まらなかった時点で負けるので本当に困る。
そういやこのパーティ全国ダブルのバナコーポリ2に弱いなって思っていたらバナコーポリ2(伝説なし)に当たって負けました。
防御が高く、ダイマックスされるとメガネアストラルビット+テラキオンでは押し切ることができません。とはいえ隣によくいるフシギバナのせいで手助けを押すわけにもいかず毎回困っていました。
- バドレックス
バドレックスミラーはいかにしてバドレックスを通すか/通させないかが重要になってきます。大抵のバドレックス構築はバドレックスを保護する方針で組まれているのに対しこちらは倒されるスタンスなので相性が悪いです。
- etc.
総括
伝説ポケモンがあっけなく出落ちするので勝率以上に心にきました。バド様には本当に悪いことをしました。
次はもっと伝説ポケモンを大事にしてあげたいですね。